発眼卵放流で学び、心に残る渓流愛を感じた1日
この日(2022.12.4)は静岡県富士宮市にある芝川漁協さんが取り組んでいる
アマゴの発眼卵放流のお手伝いをさせて頂きました。
初め、大事な大事な卵を落としそうになるドジをまたやらかしましたが、、
なんとか落とさず無事でした😭✨
前回の中部寒狭川漁協さんの発眼卵放流とは少し違ったやり方の放流方法でした。
まず、発眼卵放流とは?の話しをしていきたいと思います☺️
発眼卵放流とは、小さな卵の中に眼がでてきた状態の卵を川底の礫(れき)の中に埋めて
放流するという方法です。
発眼卵は自然環境の良い川で野性味のあるきれいな魚を増やすのに適しています。
【発眼卵放流のメリット】
1、稚魚や成魚に比べて卵の値段が安いので少ないお金でたくさんの卵を放流できる。
2、卵は湿らせた布なので包めば1日くらいは生きたまま運べるので、車で行けないような山奥の川にも放流できる。
3、卵の段階から川で生活できるので、より自然に近い姿の形できれいな魚を増やすことができる。
【放流には、どんな場所が適してる?】
渓流魚が実際に産卵するのと同じような場所で 水深が10〜30cmで、水面が波立たない程度の速さで水がゆっくりと流れ、川底が1〜3cmの径の礫で覆われた場所が適しています。
【では、実際どのような方法で放流してるの?】
放流方法は
1、直接川底の礫の中に埋める『直まき』と
2、卵を容器に入れて川底に埋める『容器放流』の2種類あります。
今回の芝川では後者の方法で放流しました。
今回は直まき方法の放流方法をご紹介します!
『直まき方法』
一ヶ所当たり500〜1000粒の卵を放流します。
放流した卵が雨などの増水で流されることがあるので、危険分散のために、なるべくたくさんの場所に分けて放流します。
そして 作業は基本2人で行います!
1、卵を埋めるための深さ10cm程度の「くぼみ」を掘ります。
2、くぼみに筒などを立てて、卵を流し込みます(卵は軽いので管の中をゆっくり落ちていきます)
↓
30秒ほどで卵は下に落ち、そしたら1人がゆっくり筒を抜き、 くぼみを掘った時にどかしておいた礫をもう1人が筒の周りに集めながら、くぼみを軽く埋め戻します。
(鳥などの外的要因から卵を守るため)
後は放流した人が放流したところを踏まないように気をつけなきゃですね!笑
今回は木の棒を立てて目印にして、みんなで声を掛け合って気をつけました^^
芝川は、静岡県富士宮市を流れて富士川に合流して駿河湾へと注ぎます。
観光地としても名高い「白糸の滝」は芝川の一部です。
富士の100%湧水のおかげで一年を通じて水温が安定し、川虫の量も豊富で、魚の活性が常に高いのが魅力です。
そして芝川漁協さんは小さな漁協ですが 「本来の自然を管理し直し、ファンを呼び戻す」という漁協の使命を貫くため、理想の川を作るべく一大決心をし色んなことに取り組んでいます。
雄大な富士山の雄姿を眺めながら、美しい魚と遊んでみませんか?
釣りチケさんのネットで遊漁券も買えるので是非、遊びに行ってみてください^^
今回の放流の様子はインスタにも載せてあるので、また観て下さい😊!
https://www.instagram.com/reel/ClvWaqypnKK/?igshid=MTc4MmM1YmI2Ng==